もし君が運命の人なら--第15話--

こまち  2008-06-22投稿
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暁義君は、笑った私をキョトンとした目で見つめた。


アキヨシ「そんな面白かったかな?」


ルイ「だって、走ってくる姿がうちの犬みたいだったんだもん」


アキヨシ「犬!?俺犬っぽいのか?」


2人で笑った。


アキヨシ「深津。」


ルイ「ん?」


アキヨシ「笑ったな。」


ルイ「……うん///」


アキヨシ「楽しい?」


ルイ「すごく…///」


照れくさくなった。
きっとあの時の私の顔は赤かっただろう


でも、幸原君の頬も少し赤く染まっていた。



そのまま2人は、色んな話をした。
好きな食べ物、よく聞く音楽、クラスのこと、兄弟のこと。


私の家の前になって

アキヨシ「明日も…帰れる?//」

ルイ「うん!!」



家についた私は、とても気持ちが良かった。


下を向いて歩いていた道が今は前を向いて歩いてる。




それ以来、私は筆箱に画鋲が刺さっていようと、机が無くなろうと、何も気にしなかった。



私のことを1人でも知っていてくれる人がいるって思えば、何も怖くなかった。



何をされても泣かない私に、面白みが無くなったのか、イジメは落ち着いてきた。





私は、幸原君と帰るのが楽しみで、幸原君と帰れば帰る程、幸原君を知っていった。



幸原君以外に考えることは無かったくらい、毎日が輝き出していた。




ある日


私は私自身を知った日が訪れた。



続く

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