もし君が運命の人なら--第16話--

こまち  2008-06-22投稿
閲覧数[164] 良い投票[0] 悪い投票[0]

教室で、給食を配っていたときだ。


男子「なぁ、深津。幸原って趣味悪いよな」


ルイ「…え?」


男子「お前のこと同情して近づいて来たんだぜ。あいつ馬鹿だよなぁ」


ルイ「はぁ?」


男子「俺、幸原みたいな雑魚男にだけはなりたくないね」


そう言い放って去ろうとした男子。


ルイ「ちょっと待ちなよ」


男子「あ?」


ルイ「あんた、何様のつもり?」


男子「てめぇ、誰に向かって…」


ルイ「あんたに向かって言ってんだよ!!」


私は怒りのあまり、もう言葉が止まらない。


ルイ「同情だろうが何だろうが、あの人は私を変えた。私はあの人がいれば、あんたたちのやってること、何も感じなくなった!!」


男子どころか、クラス全員がこっちを見ている。


ルイ「それを馬鹿だの雑魚だの、あんたに言われる筋合い無い!!
あんたの方がよっぽど雑魚だよ!!
あんたじゃ一生、幸原君みたいになんかなれない!!!」


男子「んだとてめぇ!!!!」


殴りかかろうとしてくる男子。
私は給食のカップに入った汁を勢いよく男子の顔にぶつけた。


クラス全員唖然。
私に汁をぶつけられた男子は、熱さに泣きわめいた。


ルイ「今までいじめてきたやつに、汁ぶっかけられるなんて、情けないね。あんた程雑魚いないわ。」



ルイ「幸原君を馬鹿にするやついたら、今度は汁だけじゃ済まないからね。」





続く

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 こまち 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ