真っ暗な部屋の中で、パソコンの画面だけが静かに光を放っていた。
「ただいま…由紀、帰ってるの…?」
駐車場には由紀の車が止まっていたのに、なんで真っ暗なんだ…?
「由紀…?」
ん?…
「由紀!?」
「なんだか、久しぶりだね。」
「そうかもな…最近ちょっとトラブルもあって慌ただしかったからな…」
「そうなの…」
言葉を返した瞬間、聡は由紀に軽くキスをした。
「だから、お詫びに今日はいっぱい愛してあげる!」
聡の指先が近づいた瞬間、由紀はその腕を押さえた。
「ごめんなさい。今日はお話だけにしましょ!ほら、だって女の子には色々と事情があるでしょ!?」
「ふーん。その女の子の事情って、お前は1ヶ月に何度もあるんだな!」
聡は、少し皮肉を込めて言った。
嘘ってばれてるみたい…と心の中で苦笑したが、すぐに話を切り替えた。
「そんな事より、さっき言っていたトラブルって何?」
「あっ…あれね…」
20近くも年の離れた年下の由紀に仕事の話を始めた。