続・もう恋はしない(23)

じゅりあ  2008-06-23投稿
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私は今、水嶋君の家の前まで来てる。
久々過ぎてソワソワしながら、
(髪、変じゃないかな)
等と身なりを気にする。

…って、変なの。
以前の私だったら気にしてただろうか。

(絶対してなかったな)

意を決して、チャイムを鳴らす。
と、
トンッ、トトトン…と軽やかな足音が聞こえて、玄関の戸が開いた。

「どちら様で…」
女の子の声がして、ドキッとする。

千里ちゃんだ…。

とりあえず
「こ、こんにちわっ」
と挨拶。

明らかに嫌そうな顔の彼女は、開いたドアにもたれ掛かりながら、細く白い腕を組む。

「どうして千里がここにいるのか知りたい?」

「…あ、遊びに来てるの?」
「違う」
…違うって、他に何があるんだろ…
そう思った時だった。

「同棲してるの」

……え?

口を開けて呆然とする私に彼女は構わず続けた。

「碧ったら千里との生活が楽しくて、あなたに電話する事すら忘れてるみたい」
フフッと笑う千里ちゃんは綺麗で、でも目は笑ってなかった。

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