続・もう恋はしない(24)

じゅりあ  2008-06-23投稿
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「な、何が言いたいの…?」

動揺してるのがばれないように堪えながら尋ねる。
すると彼女は顔を接近させて呟いた。

「あなた、邪魔なのよ」

――!!

バッ!!っと、距離をとる私。

「碧、言ってたわ。飽きちゃったんだって

あなたに」

「っそんな事、言わない…」
弱々しく否定する。

だけど心は支配されて、頭の中を彼女の言葉がこだまする。

「碧が大学へ進まないのも、あなたといたくないからよ。あなたがいると千里に向いてる気が乱れるから…」

そんなの…嘘。

「嘘だと思う?」

「!!」

心を見透かされてドキッとする。

「そう思うなら本人に直接聞いてみれば良いわ。…無駄だと思うけど」

ふんわりカーブを描いた髪をかきあげる千里ちゃん。
私は地面に視線を落とした。
もう用はないのだと思ったのか、千里ちゃんは家の中へと姿を消した。

ドアの閉まる音がむなしく響いて、私は一人取り残される。

彼女のあの自信に満ちた顔。
嘘?それとも―――

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