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秋が過ぎて――
二学期最後の登校日の今日は、
12月24日のクリスマス・イブ――
中間テストと期末テストも終わり、
明日からは待ちに待った冬休みだけど、
あたしの周りのクラスメイト達は、
みんな塾や冬期講習へ行ったりと、高校受験に備えての受験色一色だった。
『奈央ちゃん!!買い出し一緒に行こうよね〜♪』
あたしにそう言ったのはミズホさん。
終業式が終わり、聖人とあたしは、3-5の教室に、サトル君とミズホさんを交えた何時ものメンバー4人で集まり、
今日、あたしの家で開くコトになった、クリスマスパーティーの話題で盛り上がっていた。
『俺、甘いもん大好き!!クリスマスケーキは結局、ガトーショコラを注文したの?!それとも生クリーム?!』
サトル君が目をキラキラ輝かせている。
『いやだ。サトルってば男のクセに甘いものが好きなの?!』
ミズホさんが鋭くサトル君にツッコミを入れる。
『何だよぉ。男が甘いもん好きで悪いかよ?!なぁ聖人?!』
聖人に救いの手を求めるサトル君。
『んあ?!』
机の上に腰を下ろしていた聖人が、クルリとこちらを振り返ると――
『え〜っ?!聖人があたしの“つぶつぶいちご”食べてるぅ〜〜!!』
なんと、聖人はミズホさんの大好きな“つぶつぶいちごポッキー”をバリバリ食べていたんだ。