死体放棄少女・六

黄粉  2008-06-24投稿
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「ただいま」

優子は部屋に入ると、父と母の怒り狂う声が聞こえた。

なに・・・?

不安になり、リビングのドアを開けようとした。
「おまえとなんか離婚だ!」

優子はうごきを止める。

離婚・・・?

父の言葉に、優子は一瞬立ちくらみがした。

母と父は、リビングに入ってきた優子を見ると、
「優子いたの。お母さん達離婚するから優子、お母さんのところに来なさい。」

唐突すぎる。

優子はその場でへたりこんでしまった。

離婚なんて聞いてない。
優子は思わず家を飛び出した。

後ろから母と父の、優子を止める声がした。

だが、優子は足を止めず、走り方続けた。










気付いたらコンビニの前にいた。

ガラス越しに見える明るい店内が、ひどく遠く見える。

もうやだ・・・

「優子?」

優子は、聞き覚えのある声に名前を呼ばれ、振り向く。

そこには、さっき一緒にファミレスにいた男が立っていた。

「どうしたの?」

男は優子に駆け寄ると、尋ねる。しかし、優子は何も答える気にはなれなかった。

「よし、俺がジュースでも買ってきてあげよう」

優子はジュースが欲しいなんて一言も言っていなかったが、俺はジュースを買いに店内へと入って行った。

全く・・・陽気な奴。

そう思いながら優子は、コンビニの駐車場のブロックに座った。


プルルルル・・・

携帯が鳴っている最新は親からだと思い、出たいとは思わずに、切った。



プルルルル・・・

「しつこいなぁ」

優子は仕方なく電話に出ると、その瞬間青ざめた。


いたずらはやめて下さい。

え?本当に麻里奈?いまどこにいるの?

ねえ。

電話は一方的に切られた。

「明日朝体育館に行くから優子だけで来て。」

単純な内容。

優子だけできて。

何故私だけで?



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