「おい!お前!、ちょっとこっちこい!!」
「はぁ…なんだよ…」
っとぼやきながら俺は仁藤勇(にとういさむ)に呼ばれたので、しぶしぶ言われたとうりに歩みよった。
仁藤は海洋学院一年部の生活指導の先生だ
みんなから嫌味と外見から弁慶と読ばれてる。
「お前…先週髪切ってこいって言わなかったか?ん?どうなんだ?」
「あ…忘れてました…」
「あぁん?忘れてた?切る気がなかったの間違えじゃねぇのか?」
ミスった…なんで素直に謝らなかったんだ…俺…
そのまま校門で20分説教くらうハメに…
「今週までに切ってこい!!!」
「うっす…」
やっと解放してもらって俺のクラスに入ると
「おぃーっす!また弁慶にカモられてたなぁ!千秋って進歩しねぇーよな!」
「うっせぇー、昭人だって俺と大差ねーだろ!」
「ははっ!まぁな!」
こいつは西原昭人(にしはらあきと)中学校からの付き合いで、大体いつもこいつとつるんでる
「なぁなぁ!もしかしてさぁー、千秋って…弁慶のこと…す…」
「んな訳あるかぁ!おまっ…このやろう!」
「ウソウソ!冗談だよぉ!千秋いじるの楽しくてね…つい…」
はぁ…こいつは…いい奴なんだがなぁ冗談がシャレにならん…
「おっはよー!朝礼始めるよーん!号令よろしく!」今日もテンション高く入ってきた、担任の伊藤菜々子(いとうななこ:通称・ななやん)はなかなか人気の先生で口癖が「あぁ結婚したい…」とちょっと変わった先生だ
いつものように始まった、いつもの日常…
のはずだったんだが、この日、俺のくだらない人生が劇的に変わるとは思いもしなかった…