父「意味がわからんぞ!!もういい!早く東京に帰れ!!」
私は言われるがままに健二を連れて東京に帰った。
健二「本当に帰ってよかったのかなぁ…」
美月「いいよ。どうせ実のお父さんじゃないし…ていうかあの人私の幸せなんて考えた事ないと思う。」
健二「…そうだったんだ…」
健二「…じゃあ俺は大切にしなきゃな。」
美月「え?」
健二「俺もお前の子供の親父になれないからっ…」
美月「…」
美月「健二はこの子の父親だよ。あの人とは違う。だからこの子が生まれたら、一番最初に顔見せて、この人がお父さんって思わせちゃって!ワラ」
健二「う、うん…
なんか、美月らしくない言葉っ!ワラ」
美月「うるさい!」
この日私は初めて人を信じた。
が、私の幸せはすぐに遠ざかってしまった…。
数日後
子供は出産日より二ヶ月も早く生まれ、
泣くことはなかった…。
つづく