もしかしたら…―\r
リリーは自分なりに思いついた答えに、思わず目を見開いた。
ロザラムさんの本当に殺したかったのは、事件を直接経験したソードメーカーなんじゃ…。いえ、それでも疑問が残るわ。何故ソードメーカーなのかが…―\r
リリーはしきりに首を振って考えを巡らしていた。
少しして、リリーは部屋が静かになったのを感じると、ルイスとロイを見た。
ロイは座ったまま、ルイスは大の字になったまま眠っていた。
…いいわね、男って…―\r
リリーは一つ小さくため息をついて、ルイスとロイに布団を掛けると、自らもベッドの中に潜り込んで、静かに眠りについた。
「被害者、四百人以上か…、酷いな…」
死体の数を数えていた男性騎士は、その数を知って、思わず顔をしかめた。
「被害者数と、死体の分布状況の確認は出来たか?」ロザラムはその男性騎士の所に歩み寄って、声を掛けた。
「はい。被害者数は四百二十三名。遺体の分布として、正門付近は散らばっていおり、正門から少し離れた場所では一ヶ所に固まっているといった傾向にあります」
「よし、その分布状況を図面にして、後で私の所へ持って来てくれ」
「分かりました」
「よし、皆、今日はこれで終了だ!」