さて、とくになんてことない簡単なモノなんだけど。
例えば、ここに不幸な少年がいたとしようじゃないか。実際にはそんなもんはいなくて、みんなぬくぬくでそこそこだ。
彼は生まれた瞬間から不幸だったのかな?
君はどう答える?答えられるかな?
君は、そんなことはないよ、頑張ればどうとでもなる!とでも言うかな。
まぁ、言うだろうね。
けどね、おかしいんだ。
いや、君の言い分じゃあない。君の言うことはおかしくて当たり前なんだから。
意地悪な問題だよね。質問が間違ってる。
生まれた瞬間から不幸なんておかしいもんな。
ありえない。
生まれたことが不幸なんだから。
いやぁ、悪かった、変なことを言って。次はまともだとおもうよ。
例えば、ここに一人のやさしい少女がいたとしよう。
ちがうよ、いないって。
例えば、だ。
そんなもんは幻想の産物かつ幻滅の一親等だ。
閑話休題。
よく聞く話だけどさ、人は人にやさしくされて、人にやさしくすることを覚えるらしいね。
ハハハ、笑えるだろ?
ん?なぜかって?だって突き詰めたら、最初は?ってなるよね。
多分、さ。他人にやさしいヤツってのは壊れてる。人じゃあない。
そんなヤツぁアポトーシスから生まれたんだろうね。まぁ、やめとく。怒りそうだしね、君が。
さてさっきの話の二人がであう話が不幸なやさしい話、になるんだ。
物語なんだから気楽に読んでよ。
読みたくないなら目の前からこの文を消し去れる魔法の動き。
ケータイを、ポーイ!
さぁて、始めよう。そこのけそこのけ、悪魔が通る・・・。