「おはよう。昨日事はごめんな。」
「昨日？え〜と、花火の事？もう、ユウちゃんはなんのことで謝ってるの？」
「何言ってんだよ、その、花火の途中で…アイの顔を見つめてただろ。だからそのう、ごめん。」
「えっ、え〜と、あっあの事ね…。いいよ謝らなくて。」
おかしい、覚えてないと言うか知らないと言った表情をしている。
「気にしてないのか？」
「えっ、う、うん、大丈夫だから…。ほら早く行こう？」
アイは俯いたまま言った。「そうだな、こんな事忘れて、もう行こう。」
僕は小さな疑問を持ちながらアイを連れて街へ行った。
街で遊んでいる内に僕の疑問は消えていた。そして街に着いて二時間が経った頃、僕は母親からのお願いで家に帰らなければならなくなった。
「ごめんアイ、俺もう帰らないと。俺は急いで帰るから先に行くな。アイは大丈夫だよな？」
「あったり前よ。何度ユウちゃんとここに来てると思ってるの？心配せずに早く行きなよ、急いでるんでしょ？」
「ああ、ごめんな、じゃあな。」
僕はアイを置いて先に家に帰った。
「さてと、ユウちゃんはもういっちゃったけどもう少しだけ遊んでから帰ろうかな」 パチパチ… 4へ
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