依存?

えり  2008-06-28投稿
閲覧数[540] 良い投票[0] 悪い投票[0]

拓海は一度由紀を抱き締めた後、目線をそらし薬箱のある場所に行った。


ふたりの間に会話はなかった。


ただ、由紀の腕には、複数の切傷があり、既に固まりかけている血がそこから流れ出していた。


聡は、薬箱から消毒液を取り出した。





「…ごめんね……さっきまでパソコンで仕事の続きしてて…気付いたら隣にあったカッターで…それで急に怖くなって部屋の中真っ暗にして…」


由紀の声は震えていた。



「まだ、お風呂入ってないよね?今から晩御飯の支度するから、その間に入っておいで。」

拓海は、いつもと変わらない口調で由紀を浴室へ促した。


そして、聞こえない程の溜め息を小さくついた。


i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 えり 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ