線香花火4

ゆうすけ  2008-06-28投稿
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その日の夜
「雄一、アイちゃんのお母さんから電話よ。」
「わかった。」
アイのお母さんから電話?一体どうしたんだろう。
「あ、ユウちゃん?夜遅くにごめんね。」
「いえ、大丈夫です。それより僕に電話なんてどうしたんですか?」
「ええ、ねぇユウちゃん、愛が今どこに居るか分からない?」
「えっ、まさかまだアイは帰ってないんですか?」
「そうなのよ、今朝ユウちゃんと遊びに出かけたでしょう?それから帰って来ないのよ。」
「それって、やばいんじゃないんですか!警察には電話したんですか?」
「まだだけど、したほうがいいかね?」
「そうですよ。早くしないと。もしかしたら誘拐かも…。」
「ゆ、誘拐…。」
「とにかく早く電話してください。僕も近くを捜しますから。」
「わ、わかったわ。気をつけてね。」
この時の僕はただ無事を祈るばかりだった。
「アイ、アイー!!!!」僕は夜の街を自転車で走りまわっていた。
僕のケータイが鳴った。
「雄一!アイちゃん見つかったって。今警察にいるそうよ。早く行ってあげて。」
「わかった。すぐ行く。」僕はそこに地獄が待っている事を知らず、そこへ向かった。 パチパチ… 5へ



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