私には付き合って5年の彼がいた。
想い返せば5年前、私はパカピカの高校1年生。
夢に希望にと満ち溢れ…ではなく、人生に疲れ切ったような冷めた気のする女子高生ではなく、「オバ高正」だったのかもしれない。
そんな私が初めて恋をした。恋に堕ちた。
出会いは、一目惚れとか、幼なじみが急にカッコヨクみえて…等ではない。
そぅ、出会いは、私からのメールだった。
「私とメル友になってくれませんか?年は、16才。深雪。良かったらメール下さい。いつでも、待ってます」
という内容だった。
今では、色んな意味で危ないらしく、こんなメールは、流行ってないが、当時は携帯でよく目にする光景だった。
(友達がしてるのが、きっかけで私もするようになった…って、言い訳)
これが、きっかけで彼とメールするようになる
「今、何してた?」
「好きな食べ物何?お寿司だったら?」てな具合で、今、思えばくだらないような事でも、彼と繋がり合えてる時の自分の心は、満たされていた。
そして、何度も何度もメールをし続け、一度、電話で話してみよう!という事になった。
少し、怖がりながらも、まぁ〜いぃかぁ↑ってな具合で電話する。
深雪「もしもし〜」
春「もしもし〜」
男の声だ!しかも、めちゃ低い!殺される!やくざか!
取り敢えず、私は、笑ってた。
春「なんで、そんな笑ってんの?」
深雪「分かんない、上手くしゃべれないから、切るねっ」
春「えっなんで?」
深雪「電話きろっ」
春「うん、分かった」
そして、尽かさずメール
深雪「声、低くて恐かった。東京弁恐くてしゃべれん」
こんなウブな感じの私。
男に免疫というものがなくてスンマソン(誰に謝ってんだか…)
で、それから、何度かメールをし、メールをすれのが日課になっていった。もぅ、この頃には、長電話をし過ぎな程、電話ばっか「電話ばか」してました。(母親泣かせの自分)
彼とメール&電話してると、他の男子が男でなくなるのさっ。共学だったから男なんて、沢山いたけど、皆、幼稚に見えるのさっ。なんか、オタクもこんな感じなのだろうかと思っちゃいます。
何せ、私のメールの彼は、5つ上!カッコイー!
見た目はどぅあれ…。まだ見ぬ存在なもんで。
少しばかり年上への憧れとゆうものが私の中であったのだろう。
そして、私の勘違いから始まった恋。