出来上がったご飯をﾃｰﾌﾞﾙに並べて、2人でいただきますをした。
「んー、やっぱ栞の卵焼きは美味い!!」
「ふふ、ありがと。」
「今日は仕事大変だったよぉ。竹山がさぁ……」
こうやって、悟の仕事の愚痴を聞く時間も好き。
あたしの知らない仕事場での出来事。それを知れる時間だから。
悟とは付き合って2年半になる。
きっかけは出逢い系ｻｲﾄ。
元々大学という口実を親に使い、元彼を追いかけて上京した私。1年経ちその元彼に振られた直後はあまりに寂しくて鬱になりそうなほどだった。ある時友達に紹介してもらったｻｲﾄに友達募集の投稿をしてみた。30通以上のﾒｰﾙが来たが、どれもこれもﾒｰﾙする気になれず削除していった。
そんな中、彼のﾒｰﾙだけはどこかﾋﾟﾝとくるものがあった。
何にﾋﾟﾝときたのかはわからない。
だけど、それがあって今に至るわけだし私の勘もなかなか良い働きをするもんだ。
彼は身長181cmのｶﾞｯﾁﾘ体型。見た目通りよく食べる。
見た目とは裏腹にｽﾇｰﾋﾟｰが大好きでｸﾞｯｽﾞを見ると小走りで駆け寄りﾆﾏﾆﾏしながら眺めている。
なんて可愛い人なんだ。
そう思うのは私だけだろうか。
「さーとーるっ。」
「ん？」
「明日はどこ行こうか？」
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