事故はエンジントラブルによる小型ジェット機の墜落だった。拓哉さんは仕事でジェット機移動が多かったらしい。
拓哉さんは死ぬ可能性を考えて離婚届を用意していた。
自分が亡くなっても私が困らないように全てを私に残して行った。
そんな旦那を私はいつまでも忘れる事は出来なかった。
この先、どうしよう………。
拓哉さんの納骨が済んだ頃だった。
父『お前も拓哉君との事は思い出にして、新しい人生を切り開きなさい。』
お父様はそう言った。
私のせいでこんな事になったのに簡単に前に進めないよ。
もう、自分の人生なんてどうでもいい………。
私は生きる気力失っていた。
そんな時、久々に携帯が鳴った。
電話から聞こえたのは江口さんの声だった。
江口『お久しぶりです。いずみさん、EXILEのマネージャーの江口です。』
いずみ『あっ、ご無沙汰してます。』
ありきたりな言葉。
江口『今、アラタと飲んでるんですけど来れませんか?』
いずみ『どうしたんですか?』
江口『アラタ、いずみさんと離れてから毎日酒に溺れていずみさんの話ししかしないんです。
仕事は何とかやってますが、心ここにあらずで…。』
そんな事言われても…。
でもこれも私の責任なんだ。
いずみ『わかりました。すぐに行きます!』
私はアラタを立ち直らせる為に向かった。
彼も私の被害者であるわけだから、私が助けないと、
必死だった。
しかし、向かったその場所には、今まで見たことのないアラタの姿があった。
続く…。 9話No.2