レーヴェはセツナに教えてもらった村長の家に向かった。
(ここが村長の家か)
レーヴェはドアを叩いた。すると中から声が返ってきた。
「入りなさい」
「失礼します」
村長はかなり年をとっているようにみえた。
さっそくレーヴェは本題を話し、ここから最も近い都市の情報を手に入た。そのあとで、レーヴェが気になっていること、すなわち、何故セツナはあんな村はずれに住んでいるのかをきいた。「セツナが精霊使いだということは知っているかの?」
「はい」
「それゆえに他の村人から化け物扱いされておる」
「化け物!?」
「そうじゃ。だからわしが人のあまりおらんとこに住まわせた。」
「そうでしたか・・・。」
そのあと、セツナについて村長から色々きいたレーヴェは、家に戻ることにした。
「精霊使いというだけで化け物扱いだなんて」
レーヴェは久しぶりに怒りを感じた。同じアース人なのに、同じ村の住人なのに。レーヴェは悲しかった。怒りと同時に悲しみが溢れた。
セツナの家に帰ると既にハルが戻ってきていた。
「あ〜あ、収穫無しだったわー」
「大丈夫ですよ。僕が手に入れましたから」
レーヴェがそういうとセツナは悲しそうな顔をした。