その沈黙は,どこか優しい沈黙だったと思う。
「怖い…ですよね?」
「怖い??」
「私は殺人鬼です。」
「見えないよ」くすッ
…笑い声…
微かに志帆の笑い声が部屋に響いた。
「あなたが本当に?」
「ええ…そうです。」
信じてくれていない??
私は見た…
赤いナイフ,青い顔。
――死―――\r
「信じてくれないんですか??私のいった事。」
「信じてるよ。」
何かをさとしたような笑顔を志帆はみせた。
「だって…紗英ちゃんが……た…は。」
「え?」
ガサガサ…すっ…
一枚の写真。普通の一枚の写真…。
「なに……あ…!」
私は,その写真をみて動けなくなっていた…