私は、過去の記憶がない…
思い出すのは、ただ一つ… 私の家族はウ゛ァンパイヤに、 殺された…
記憶をさかのぼる事五年。
私、藤谷 夢利は
十一歳の頃だった。 月が眩しく光る夜だった。
‡‡‡‡‡‡‡‡‡ガチャン!!
私は、眠っていたが、物音で起きた。
恐る恐る、リビングに向かった。
ピチャ…
何かが、足に付いた。 赤い?
顔を上げると、ウ゛ァンパイヤがいた。「お母さん?お父さん?」
床を見ると、血だらけの母と父が倒れていた。
「お前、美味しそうな匂いがするなぁ…」 ウ゛ァンパイヤがこっちに近ずいてきた。 その時だった… 銃声が、部屋に響いた。
銃を打った人を見つめた。
綺麗な人…
色が白くて、背が高い。そのくせ、カッコイイ。
その人は、私を抱き上げた。
「もう、怖くないよ。」 私は、その人の胸で泣き続けた。気がつくと、おっきなベットに寝かされていた。
横には、あの人が私を見つめていた。
「お兄さん、誰?」「僕は、石崎 騎士。」私は、騎士の胸に抱きついた。
すると騎士は、優しく包み込み、一言いった。
「僕の可愛いお人形さん。」
私は、この人に恋をした。 それが罪だと知れず…