俺と涼平は高校時代からの親友で、悟志とは大学に入ってからの親友だった。
しかも高校時代は、テニス部でうだつのあがらなかった俺とは違い、野球部のエースで女の子にもてまくっていた涼平と、何故か妙にうまが合い、高校生活を満喫したあと互いに高校卒業後一浪して、同じ大学の史学科に入学したのだった。
そこで同じクラスにいたのが、高校時代はサッカー部で活躍していてやっぱり女の子にもてまくっていたらしい、現役で入学してきた悟志だった。
らしいと言うのは、悟志は高校時代のことは余り話さなかったからであり、俺も涼平もそんなことは気にもしなかったから、未だに聞いてないからだ。
最初の体育の授業がサッカーで、その時の華麗なプレイをみて、サッカー部から勧誘がきたほどだったから、悟志がサッカー経験者だということがわかった。
しかし、悟志も涼平もそして俺も、大学に行ってまで部活動をする気もなかったので、とりあえず運動サークルに在籍していた。