恋、二度(ふたたび) 7

よしゆき  2008-07-01投稿
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「二次会って何時からやったっけ?」
涼平は腕時計を見ながら聞いてきた。
「六時からやろ。なんやまだ一時間以上あるがな」
俺も腕時計を見ながら答えた。
「サ店でも行っとこか?あの店やったら会場への出入りも見えるし、何よりどんな娘がくるのか楽しみやろ。なんせ新婦の学生時代の友達も結構来るらしいで。しかも美人揃いやって悟志が言っとったで」
涼平は半年程前に今の彼女と付き合いはじめたばかりだというのに、学生時代のノリで、親指で会場の真ん前にある喫茶店を指差しながら言った。
「涼平は全然変わらへんなぁ」
と俺が返すと、
「あほかっ、お前のためやないか。悟志にも頼まれてんのや。夏希はまだ引きずってるみたいやから、新しい恋をして忘れた方がええんや。ほら行くで」 涼平は先に立って歩き出していた。俺も親友達の心遣いに内心感謝しながら涼平の後をついて行った。
しかし涼平の後ろ姿を見て、また彼女と別れるのだろうという予感が頭を掠めていた。

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