俺と新太はワラワラと話をしながらいつもの溜まり場の屋上にいった。
「うわ!一輝のやつもぅきてるよ!」と新太がビックリしている。
こいつは近藤一輝。俺達工業科とはちがう商業科の三年。
商業科で断トツの力を持ち俺に五回もボコボコにされても向かってきたかなりの根性の持ち主。
「おせーよ!つーかコウのクソが長すぎなんだよ」と一輝は笑いながらいう。
「うっせーよ!一輝こそなんでこんな早出なんだよ?いつもは昼めししか食べにこないのに!」と俺は訪ねる。
「いや〜俺らももぅ三年じゃん!この学校とも泣いても笑ってもあと一年しかいれないし、卒業したあとのことも真剣に考えないといけんじゃろが!」と一輝は真剣な顔でいう。
「お前クサいよ!」と新太が笑う。
「たまにはいいじゃん!」一輝がはにかみながいう。
「ちげーよ!口が臭いんだよ!」と新太がいうと三人とも爆笑した。
一輝とも何度も拳をぶつけ合ってるうちに仲良くなった。
一輝のいうことはもっともだと思う。あと一年で卒業だ。ここから見る白混じりのピンク色の桜も来年の春にはもぅないだろう…
「おい。コウ!コンビニいこうぜ!」一輝が頭を叩く。
この下らない時間がずっとあればいいのになぁとか似合わないことを俺は考えつつ三人でコンビニにいった。