俺は真愛と別れるのは辛かったが、メアドをGetしたからいつでも連絡はとれるし、などと考えていた。
「私も行く…」
真愛が囁くように、香緒里さんに意思を告げていた。
「無理せんでいいんよ」
香緒里さんは真愛を、いたわるように言ったが、
真愛はほんのちょっぴり俺の方を見て、
「行く…」
とだけ言うとそれっきり黙ってしまった。 「わかった。がんばりや真愛」
と囁いてから、
「私達も参加しま〜す」
と香緒里さんは明るく手を挙げて涼平に、二人の参加の意思を告げた。
俺もみんなも真愛が参加すると思わなかったので、一拍間が空いてから、
「よっしゃ、全員参加決定」
と涼平が香緒里さんの腕と実里さんの腕をとって、万歳をしていた。その様子を見ていた俺と拓海は、
「ほんま、こいつだけとちゃうか。学生気分が、未だに抜けてないんは」
と顔見合わせると、腹を抱えて笑った。
真愛もだいぶ慣れてきたのか、口に手を当てて、微笑でいた。