恋、二度(ふたたび) 48

よしゆき  2008-07-02投稿
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「嬉し…かった…よ…あの…手紙も…傘…も」
嗚咽を洩らしながら、囁くように真愛が話しはじめたのは、しばらくたってからだった。俺は顔をあげて真愛の次の言葉を待った。 「でも…どう…したら…良いのか…わからな…かった…でも…あなたの…こと…が…」 またしばらくかかった。
「でも…今日…会えて…うれし…かった…おとこ…は…怖い…け…ど…あな…たは…わたしを…。…嫌いじゃ…ないよ…大友くん…の…こと…。…やさしい…から…」
真愛が俺のことを嫌ってる訳ではない、ということが今の言葉でわかった。
「…わたし…で…いい…の…」
突然すぎて、一瞬何を言い出したのか解らなかったが、すぐに俺への返事だと気付いた。
「当たり前やろ。俺はそんな小野真愛が好きやねん。今日一日でそれがよぉわかった。俺は小野を愛しているんやゆうことが。だから、そんな言い方せんといて欲しいわ」
気障な言い方だろうが、野暮ったい言い方だろうがそんなことは関係なかった。俺の気持ちさえ真愛に届くのならば…

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