ビールとチューハイが届くと、まず俺は小さくピースサインを出した。その途端涼平と香緒里さんが、肩を抱き合って、
「よっしゃぁ、よぉやった！」
と我が事の様に、喜んでくれた。
拓海も、
「早よ、グラス持たんかい」
とみんなを促して、 「ほないくで。せ〜の、コングッチュレーション！」
と音頭をとっていた。
俺と真愛はグラスを合わせて微笑むと自分の酒を口に含んだ。 喉が渇いていたのと、嬉しさで今まで飲んだビールの中で最高の美味しさだった。
一段落つくと、俺は真愛と交際することを報告した。そして真愛がこの仲間だけは怖がらない様になるまで、焦らず見守って欲しい事、美樹さんと香緒里さんには、今まで通りの付き合いをして欲しい事をお願いした。
みんなは約束を了承してくれた。
「良かったね、真愛、涼平さんも拓海さんもそしてわたしの旦那もみんないい仲間でさ。それにあなたの夏希さんは、優しくてあなたに一途で絶対に手放したら駄目だよ」
美樹さんの言葉は、俺にはこそばゆかったが、真愛は何度も泣きながら頷いていた。
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