「喧騒と静寂が入り交じったいい店やな。なんで今まで連れてこんかってん」
涼平はこの店を気に入ったらしかった。
香緒里さんも、
「お酒の種類も多いいね」
とメニューに載ったカクテルの種類を見て気に入ってくれた。 店員が注文した酒を運んできた。
まず涼平の前にバドワイザー、香緒里さんの前にソルティドック、真愛の前にショートグラスを置いて、その場でシェークしたマルガリータ、そして俺の前には店長が別に持ってきた、青いショートカクテルが置かれた。 「うわ、綺麗。何、このカクテル?」
香緒里さんが驚きの声をあげた。
「綺麗…」
真愛もまさか、俺がこんなカクテルを注文してると思っていなかったのだろう。
「お前らしくないぞそれは、反則やで。なんて言うカクテルやねん」
涼平もこのカクテルを知らなかった。
「これはな、スカイ・ダイビングゆうて、ホワイトラム、ブルーキュラソー、そしてライムジュースをシェークしたカクテルやねん。綺麗やけど美味しいんやで」
とレシピを披露した。