「涼平、香緒里さんほんまにありがとう」 二人を先にタクシーに乗せながら、俺は頭を下げた。 「いいんよ。それよりしっかり守ってあげてよ、真愛を」 「また近いうちに連絡するから、経過報告するんやで」 香緒里さんと涼平はそう言うとタクシーのドアが閉まって、走り出した。俺と真愛は手を振って見送った。 「じゃあ俺達も帰ろうか」 「うん…」 真愛は幸せ一杯の笑顔で俺に微笑んだ。 夜の空けた街に反射する朝の光が真愛を照らし、俺は眩しくて目を細めながら真愛に微笑んだ。
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