コレには亜久男が黙っていない。
自分の恋人に恥をかかせたと思い、女性に激しく文句を言った。
女性は美枝良に非があるからだと反論するが、亜久男は良子のせいだと決め付ける。
威圧的な態度で相手に迫る亜久男、逆に女性の巧みな言い回しに振り回され、あの不思議なパワーに身動き出来なくてなってしまう。
この後は美枝良に促され亜久男は店を出て行く。
女性は
双葉聖プリウス女子大に通う美月真愛21歳。
同じフレンドリーの会員である。
良子が雅美と激しく口論している時からずっと、良子を見ていたと言う。
真愛を見て良子は不思議と懐かしさを感じた。
だが…いつどこで会ったかは思い出せない。
その…美月真愛との語らいの中で良子は思いを語った。
自分を見つめ直し、自分を変えなくてはならないのは分かっている。
…分かっているけど、とても神経質な性格から…上手く出来ない。
焦ってしまう。
そんな、心の悩むを抱く良子に真愛は言う。
─慌てずジックリやればイイ。─
「相手を尊重しながら自分らしく生きる」
真愛からこう、励まされた良子の心は穏やかである。