「あの〜名前何て言うんですか〜??」
私はドキドキしながらｱｶﾈの質問に耳を澄ませた…
「名前ですか?!ゆうたですけど…」
私はこの時初めてあの人の名前をしった…知る事が出来た…
「ゆうたさん…??さっき入学式いましたょね??って事は私達と同じ…???」
ｱｶﾈが最後まで話終わる間もなく
「あっ!!はい!!同じで，新入生です(笑)」と答えてくれた。
「え〜そうなんですか〜!!私達実は県外から来たんで皆知らない人ばっかりなんです…まだ誰とも話してなくって…なのでこれからよろしくお願いします!!私の名前は渡辺ｱｶﾈって言います☆で，この子は上野ﾋﾛっていいます!!私の事はｱｶﾈで，この子の事はﾋﾛって呼んじゃって下さい☆私達も名前で呼んじゃっていいですか???」
も〜ｱｶﾈってば〜!!!多分ｱｶﾈは私があの人の事気になってる事に気づいていたのかな??だから聞いてくれたのかな…「え???同じ年何すか???入学式いましたけど…???こちらこそょろしくお願いします!!!名前はﾕｳて呼ばれてるんでﾕｳって呼んで下さい」
ｱｶﾈのおかげでこの時私達は友達になった…
ん…??でも，さっき入学式いましたけど…あなた達もいたんですかって感じで言ってたよね…目があったのは???気のせい???ううん。だって何回も合ったもん。間違えてる訳ないもんな…
この時はそんな事よりも，ﾕｳと友達になれた方が嬉しかった…あの人ではなく今では名前を知っているんだ…こんなすぐにこんな形で友達になれてる…
「ﾕｳって言うんですか☆じゃあ遠慮なく呼びますね(笑)」とｱｶﾈ。そしてﾕｳはまた優しい笑顔をした。
ｱｶﾈはもう何もかもお見通しみたいだった。ｱｶﾈはいつだって私の事なら何でも分かってくれていたから……。
だから色々ﾕｳについて聞き出してくれたんだ。私が自分から聞けないのを分かってるから。そして「ﾕｳﾀか〜いい名前じゃん!!これから仲良くできるといいね♪」
って言ってくれたんだ。
ｱｶﾈは私が簡単に人を好きって言わないって知っていた。だから何も聞かずに………ﾋﾛに話しかけてくれたんだ……
私は何度も何度も心の中でありがとうを繰り返した…
ｱｶﾈありがとう……
そしてレジが私達番になり，ご飯を買い，自分達の席についた………
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