ベッドからおりた金髪少年は、乱れた髪を手で梳かしながら立ち上がった。
にっ、と笑っているその顔は、やはりものすごい美形である。
と、彼は唐突に、パンッ!!と1回拍手を打った。
乾いた音が狭い部屋に響く。
さすがの中年教師のアンナも突然のことに、ぎょっとして金髪少年を見つめた。少年はかまわずに片方の腕をすいっ、と上げ、人差し指をアンナに向ける。
その瞬間、彼のその指先から銃のような速さで細長い光の線が発射された。
「!!!??」
オーリュは目を剥く。
その光はアンナの額を貫いていた。