止まない…
雨が…
嫌な雨だ…
王岳封護は何かを感じた…科学部在籍で各大学から推薦が来るほどの能力を持っている
「ただいま…」
返事がない…
いつもなら母が迎えてくれる
「母さん?」
僕はキッチンまで駆けた。
…
僕はこの状況を理解することが出来なかった。
部屋は赤に染められ、その飛び散った赤い液体の中心にある物体…
「母さん!母さん!…」
…
僕の母は死んだ…55歳という若さでこの世を去ってしまった…死因は出血多量。文句なしの他殺。
僕は病院から出た。
走った…
この憎しみと哀しみを抱いた少年が恐るべき殺人鬼になることは誰も知らなかった…