思うようにことは進まないそう実感する、未伊子さんであった。
チビろぉーがいないうちに家事やら隆也さんのお世話を済ませる予定だった。出来れば散歩も一緒にやりたかったし。
なぜか隆也さんの機嫌がよくナィ、何度もご飯の催促するし、普段ならノートの内容を見て納得してくれるのだ。デイケアでは何も問題ないという話だったのだが。
隆也さんの記憶は事故以前のコトしか覚えていナィ。だからどうしてこの場所にいるのかを理解出来ずに混乱するコトがある。
それにくわえて気持ちを言葉で表すコトを面倒がっているように、思われる。昔のおしゃべりな彼とは正反対、なので気持ちを未伊子さんは理解しにくいのだ。
「どうしたね?気分悪いの?」
と未伊子さんは尋ねるが、答えてはくれナィ。
指を眺め、時計をみてうつむきながら、やっぱり、
「ご、は、ん」としか言わないのだ。もうとっくに食べてしまっているのでこれ以上やれないのだ。
「チビろぉーを叔父さんトコに預けてるから、迎えにいくね!」
もう夜の10時を回っている、あまり迷惑もかけられナィ。しかなく未伊子さんは隆也さんを布団へ連れて行き、
「眠くなくても、ここにおってね!出歩いたらイカンよ」
ああ〜一緒に散歩したかったな…。
叔父さんトコに電話をしようと携帯を取ってみたが、電池キレして電源が入らない。
車を飛ばして迎えに行った。軽小型のオンボロでCDもついていない車だか、愛嬌のある車だ。未伊子さんは気にいっている。
《ー続くー》
眠いのでこの辺でー続くーにします、短めでスミマセン。