「カアサン、モウスグマナガボクノモノニ、、」
山村は頭を抱え震えていた微かだがクククッと笑いが聞こえた。
「早くママさん!佐藤がっ!佐藤が死んじゃう!!!!!」真奈は泣きながら山村の母にすがった
すると山村の母はニコッと笑い、
「ダイジョウブハヤトハ、トッテモヤサシイカラダイジョウブヨ」
機械のような声で言った。
「えっっ?ママさん?」
「サトウガシンダラマナチャン、アナタハ、、、“ハヤトノモノニナッテモラウワ”」
山村の母はそう笑顔で言った。
真奈は絶望のあまり体中の骨を抜かれたようにその場に崩れ落ちた。
真奈は暗い暗い無音の世界の中で山村の楽しそうな声を聞いて自分の無力を悔やんだ。いつもいつも佐藤に助けられてばかり、自分は何の役にも立った事がない自分が卑しい、、、
カチャンッ!
その時真奈の中で何かが弾け飛んだ。
真奈は低い姿勢で佐藤に駆け寄り、蹴りで山村を吹き飛ばし、茶色の小袋から魔玉を幾つか取り出しそれを噛み砕き。
「ホーメル!」
っと言った。
すると真奈は呻き声を上げながら苦しみ始めた
じわじわと額によくわからない印が現れ、顔には眉に直角に二本の青い線が出てきた