「はい、クリスマスプレゼント」
夏希くんは、抱えるほど大きな包みを私にくれた。
私は少し大きめの紙袋を渡した。
「空けていい…」
「どうぞ」
包みを空けると、大きなプーさんのぬいぐるみが出てきた。
「うわぁ大きい。覚えていてくれたんだ。ありがとう」
いつか忘れたけど、大きなプーさんを抱いてみたいと私が言ったことがあった。それを覚えていてくれたのだった。私はプーさんに抱き付いた。でも…
「なんか抱き付かれてるみたいやん。ぬいぐるみの方が、大きいんとちゃうか?」
と笑われた。確かに小柄な私とあまり大きさが変わらない気がした。
「俺も空けてみていいかな?」
「うん」
夏希くんは紙袋を空けて中を見た。
「えっ、これ手編みのセーター?」
「うん、着てみて。サイズ合わせてないから、微調整がいると思うの」
彼が着てみると、ほんの少し大きいだけだった。
「なんでおれのサイズ知ってたんや」
「毎週、会ってたから、こっそり手で測ってたの」
私もこんなにぴったりだとは思ってなかった。