程なくして、夏希くんの携帯に私と香緒里と一緒に行くと帰ってきた。
私の方にも、涼平さんと十一時過ぎに迎えに行くと返ってきた。私達は、二人に殴られるかななどといいながら大笑いしていた。
時計を見ると九時を過ぎていたので、私はシャワーを浴びに行った。
私は髪を乾かしている時、夏希くんを驚かすいいことを思いついた。それを実行に移すべく私は和箪笥を開けた。
少し苦戦しながらも、無事着付けると私は居間に戻った。
「えらいゆっくりやん…」
夏希くんは絶句して私に見とれていた。
「似合うかな…」
私は彼の視線が恥ずかしくて、真っ赤になりながら尋ねた。
「似合う、似合う。真愛の振袖姿を年の最後と初めに見れるなんて、幸せすぎて罰が当たりそうや…」
「ありがとう…」
彼の手放しの喜びように私は嬉しくなった。 私がソファーに座ったので、彼もソファーに座り直した。
「でも真愛は凄いなぁ、料理は旨いし、着付もできるし。スーパー大和撫子やん」
私は含羞むしかなかった。
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