「何でお前ここにおんねん」
「真愛まさか最初から私達のこと騙してたん」
涼平さんと香緒里は交互に私達に詰め寄った。
「ごめんごめん。まさかほんまに引っ掛かると、思わんかったんや」
「怒らんといて。いつも香緒里達がしてることをしただけよ」
私達はまた笑い転げた。
年明けまでまだ時間があるので、少し飲むことにした。
「真愛ちゃん、普通に喋ってるやん」
「男の人の前やのに、いつもと変わらへん…」
「それに綺麗になったなぁ。なんか華がある感じや」
本当に信じられない面持ちで二人は夏希くんと話していた。
実は私も、涼平さんと普通に話せる事に気付いて、驚いていた。 ビールとおつまみを持って戻ってくると、私は夏希くんの隣りに並んで座った。
そして残り少ない今年に、という変な理由に乾杯した。
「真愛…夏希くんと結ばれたでしょう？」 それまで私達を交互に見ていた香緒里が結論づけた。
私達は吹出しそうになって、むせた。
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