Dragon's eye [2ー19]

ギルドギア  2008-07-06投稿
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「よく分かんないけど……とりあえず絶対に生きてろよ!」

そう言いながら、レンはその場で足踏みをした。逃げる準備は万全だが、銀狼の返事を聞くまでは、逃げたくなかったのだ。

『…マカセロ』

銀狼の返事を聞くと、レンは体を180度回転させ、崖の前方の森へと走って行った。

「…グガガグガガ」
『…死の覚悟はいいか』

『……シヌノハ………キサマダ!』

「ガウ?」
『何?』

『ハァァァァァァァァァァァァァァ!!』
銀狼の背に、巨大な翼が高速で生えていく。翼も銀色だ。

「ガウガガ!」
『ば…馬鹿な!』

銀狼の背に完全に翼が生えた時、日光が途絶えた。空を、雲が覆い隠している。

「ウガガ…」
『これは…』

銀狼の周りにだけ、ダイヤモンド・ダストが起こっている。

『私は銀竜……ただそれだけだ……だが……』


黒竜は、銀竜の言葉がカタコトでないこと、そして、言葉の内容自体が気になった。黒竜は、そのことを考え、一瞬うつむいてすぐに顔を上げた。そして、先ほどまでいた銀竜が消えていることに気づく。

「ウガ…ガウガ!」
『ど…どこだ!』

『……人は…』

「ガ!」
『!』

背後からする声の主を、黒竜は睨みつけた。

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