「え!?」
ハルは魔物にどうやって勝ったのかをきいてる最中だ。
「もう一回言ってみて」
「レーヴェが、精霊使った」
セツナが答えた。今はいつもの無表情なセツナに復活していた。
「レーヴェが精霊を・・・・。知らなかった」
「知らなかった?」
「そう。実はレーヴェと知り合ってまだあんまり時間がたってないのよ」
そういうとセツナが驚いたような表情をした。
「最初、姉妹だと思った」
今度はハルが吹き出した。「レーヴェ、女の子っぽいもんねぇ〜」
「うん」
「それでどんな精霊だったの?」
「人型の精霊」
「へぇ、なんか珍しそう」
「うん。私も初めて見た」
セツナはそういって窓の外を見た。レーヴェが帰ってくるのが見えた。
「ただいま」
「あら、おかえり。どうだった?」
レーヴェが帰ってきて話しをきいたハルは夕食の支度を始めた。
セツナが起きたときいたレーヴェはすぐに部屋へとむかった。
ドアを開けた。中では窓の外をみるセツナがいた。
「セツナさん」
レーヴェは恐る恐る話しかけた。
「ありがとう」
セツナはそう一言いった。「やっぱり覚えてましたか」「うん」
「まあ、別に精霊が使えることは隠してたわけじゃないですよ」
そう言ってレーヴェは微笑んだ。