たった4日間だけの滞在でしたが、まるで1ヵ月間滞在に匹敵する程の安らぎと満足感で心は満たされていました。
そして、ウヴェア島を離れる時、
『また、必ず帰って来る。』
と、心の中で呟きました。
2008年1月、昨年のウヴェア島に感激した私は、もっと素晴らしい楽園に巡り合うために、タヒチ島、ボラボラ島に向かいました。
タヒチ島のファーア国際空港から、プロペラ機を乗り継いで、ボラボラ島に到着しました。空港には既に迎えのクルーザーが待っていてくれました。全長10メートル程のクルーザーが、私のためだけにホテルから迎えに来てくれました。船内ではチェックインの書類に記入し、トロピカルティーとトロピカルフルーツのケーキを食べながら、ホテルまでの時間を楽しみました。このホテルは水上レセプションになっており、一度も大地を踏む事無く、チェックインできるようになっていました。前年のウヴェア島で天国を目撃してしまった私は、地上最後の楽園と言われるタヒチ島、ボラボラ島を見ても、さほど感動しませんでした。そう、ここは地上最後の楽園、所詮地上の楽園でした。やはり、ウヴェア島は天国でした。天国と地上を比べるのは愚かな行為でした。
タヒチ島もボラボラ島もウヴェア島と比べなければ、とても美しい島でした。ただ、少し手を加え過ぎている感じがしました。部屋には大型テレビが2台、CDコンポステレオまで備えられていました。確かに便利ですが、何も無い贅沢を、昨年経験した私は、楽園には無用の物に思えてなりませんでした。
楽園としては不満が残りましたが、写真はしっかり撮って来ました。季節的には雨季にあたり、天気にはあまり恵まれませんでしたが、それなりに良い写真を撮れたと思います。
2008年8月31日からパラオ島に行きます。2009年夏には三度、ニューカレドニア、イルでパン島に行こうと考えています。前回、台風で写真を撮れ無かったので、撮り直しの旅です。
ワーキング・プアに苦しむ同志諸君、夢を諦めないで下さい。
「その日の生活にも大変なのに、どうして南の楽園などに行ける。」
と、お叱りを受けるかも知れません。しかし、あえて楽園への旅行の話を書きました。なぜなら、私も2003年、ほんの5年前まではワーキング・プアに苦しみ、蟻地獄の中でもがいていました。人生は変えられます。ほんの数年で変える事は可能です。
つづく