良子…二股の恋?

ぐうりんぼ  2008-07-07投稿
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「アキトぉ!」

「由美ィ!」

ベッドの中で激しく抱き合う由美とアキト。

2人同士のHは初めてではない。

色んな男どもと付き合っている中で唯一、由美が体を許しているのはアキトだけなのだ。

勿論、森山拓也とのHの回数はゼロである。

アキトのたくましい体が、比較的小柄な由美の裸体を包み込む。

互いの愛を確かめ会う至福の時である。

一息付く…。

アキトはベッドから起き上がり、傍らのテーブルに置いた煙草とライターに手を伸ばした。

由美も起き上がって、同じテーブルに置いた飲みかけのペットボトルの緑茶に手にして、グィっと飲み干した。

アキトは顔しかめたまま、?を吹かす。

「由美はサァ…、俺の事…どう思ってるの?」

「愛してるに、決まってるじゃない」

「イイ加減な事、抜かしてんじゃねえよ」

「なーによ、私を信じてないって言い方」

「俺、知ってんだよね。オメェが、色んな男と浮気してんの」

今の、アキトの台詞に由美はビックリ!

「知ってたんだ」

「俺が何も知らねえと思ってんの?
街でオメェが…、他のヤツとデートしてんの俺の仲間が見てんだよね。
オメェがその連中の中で一番親しくしているのが…、森山拓也ってヤツ」

「1年前に、フレンドリーで知り合った東都大学生だよ」

「そいつの事、惚れてんの?」

ニヤリと微笑む由美。

冷やかすような口調で答える。

「惚れてる…って言ったら?」

「別れろよな。出来なきゃ、俺がそいつをぶっ殺すから」

苦笑する由美。

「アキトって、マジ…怖い。すぐムキになるし」

「真剣に言ってんだぜ俺。浮気なんて、絶対に許せねえよ」

「分かってるよ。
もうあまり、浮気なんてしないから。
森山拓也とは別れるつもりだし」

「そう、しろよ。
何かあった時は、加勢すっから」


つづく



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