毎夜、形を変えていく月の様に、
夜も気まぐれに僕の心を惑わしていく。
寂しさに耐えられなくなっていく夜。
どんな事をしても、償う事の出来ない罪があるような気がして、裁かれる事を望む夜。
自分を許せず傷つけ続ける夜。
壊れてくれとさえ望む夜。
悲しくて泣くことしか出来ない夜。
苦しさから助けて欲しくて救いを求める夜。
ただ静かに眠りにつけたら、どんなにいいかと思う。
眠ってさえしまえば、いくら夜も気まぐれに僕の心を惑わすことは出来ないだろうから。
願うは、ただ一つ。
夜が気まぐれに僕の心を惑わしていく、その前にどうか僕に静かなる眠りを下さい。