『くそっまたか』
高木がムシャクシャしている所を店内の客が凝視している。
『また証拠もありませんでした』
長身の痩せた青年が言う。『今月で5人目か』
『彼らに異常は無いそうですが相変わらず…』
『"人が犯した罪"には間違い無いが立証するには説明がつかない』
長岡優は、カフェでコーヒーを飲んでいた。
今度は誰にしよう♪
あの下品な男にするか。
いかにも悪そうな格好をした男が煙草を吸いながら歩いていた。
『そこの虚勢張った兄さんこっちに来なよ』
見るからに貧弱そうな女の子からは想像出来ない挑発を受け
男は笑いながら向かってきた
『どうされたいのかな?』男は顔を殴った。しかし、当たった瞬間、
『単純だね、あんた』
長岡は不適に笑う
『こ…これ……は…』
男は程無く動かなくなった『良い事したなぁ♪』
『これは死んでるのか?』高木が医者に問う。
『いや生きている。しかし"今"を生きていないとでもいいましょうか』
『はぁ。意味が分かりかねますが』
『時が止まってるんですよ。この体自体が』
医者は徐にペンを刺した。『何してんだ』
高木はキレそうになったがすぐに冷静になる
『ペンが折れている』