私は自分が嫌いだった。
いつもまるで昼間の月みたいに、友達の影に隠れてる。
私は友達の引き立て役。
名前さえも覚えてもらえてない。
【あいつ】それが私の呼び名。
でも、そんな私を【ひまわり】って名前で読んでくれた人がいた。
その人は、私の事を太陽だと言ってくれた。
『どうして?』
私がそう聞くと、
いつもいつも、独りでは輝けない月を太陽の君が照らして輝かせてるからだよ。
他の奴らがひまわりの事を見ようとしないのは、君の輝きが眩しすぎて直視出来ないからだよ。
って言ってくれた。
こんな事
言われたの初めてだった。
【嬉しい】
初めての感情だった。
誰からも必要とされてなかった私が、
皆を照らす太陽だったなんて。
自分に自信がもてた気がする。
気付かせてくれてありがとう。
今日もまた夜になる。
太陽は月を輝かせる。
私はもう独りじゃない。
貴方が側に居てくれる。