風紀・香雲)なんだって?
二人は驚いた様子で、雷斗から目を離さない様に耳を傾けた。ナラビは二人に小言で、考えた事を話した
風紀)なるほど。それなら………昔の雷斗ならいけるかもしれない
香雲)私達がしっかりとフォローしないと危険だけとね
二人が希望を抱くと
雷斗)作戦会議は終わったかい?
雷斗はあくびをしながら聞いた
香雲)終わったよ
次の瞬間、風紀と香雲は左右二手に散った
雷斗)そんな事をしたらナラビが隙だらけだぞ
雷斗がナラビに右手を向けると
風紀)させるか!!
風紀が、風の弾丸を放つ
雷斗)そんな殺意のない軽い攻撃は、僕には通用しない!!
雷斗が素手で風紀の攻撃を弾いた瞬間
香雲)今だ!
香雲はもう一度雷斗の全身を髪の毛で拘束した
雷斗)こんな事は意味ないって言ってるだろ
雷斗が溜め息混じりで呆れると
「「一瞬お前の動きを封じればいいんだ」」
風紀と香雲がハモって言う
雷斗)何?
雷斗が一瞬動じた瞬間にナラビが一気に雷斗との間合いを詰めた
雷斗)自殺行為だな。ナラビ。スパ……
雷斗が鼻で笑い、攻撃しようとした瞬間、ナラビは、雷斗の腹に両手を当てて光りを発した
雷斗)うわぁぁぁ
初めて、悲鳴を上げる雷斗…………意識を失ったのか、そのままダランと体の力が抜けた
雷矢)なっ………まさか自分達でトドメをさせないからとはいえ、ガキを使って雷斗を殺すとは!!
雷矢が、怒りを露(あらわ)にして殺気を放つ。流石に息子が殺されると怒る感情は持ってるみたいだ。怒ってる雷矢を見て三人は………
風紀)ば〜か。良く見て見ろ
風紀が、笑いながら雷斗を指差す
雷矢)何だと!?
雷矢が雷斗を見ると
雷斗)ううっ
何と雷斗は生きていたのだ!!!
さらに………
雷斗)あれ?風紀?香雲?どうしたの!!そんなにボロボロになって!!?
何と、昔の心優しき雷斗に戻っていたのだ!!!!