恋、二度(ふたたび) 101

よしゆき  2008-07-09投稿
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「ねぇ、真愛…いま幸せ?」
突然、香緒里が尋ねた。
「どうして?」
「私達の画策で付き合うようになったでしょう。本当にこれで良かったのかなって思って…」
「二人には感謝してるわよ。だって初恋の人なのよ。夏希くんは…」
「そうじゃなくて…」
「大丈夫。わたし今とっても幸せよ…だって、彼の優しさが私に勇気をくれるから…彼に再会してなかったら、きっといつまでも変わることができないと思うよ」
「真愛、強くなったね。やっぱり女になったからかな…」
「確かにあれから、夏希くんに対しても積極的になったとおもうよ…」
「どういう風に?」 「例えば…お節や振袖が良い例かな」
「あれって夏希くんの要望じゃなかったの?」
「違うよ…私が驚かそうと思ってした事だもん」
「そうだったんだ…」
私も香緒里に説明しながら、自分の考え方の変化に気付いていた。
「夏希くんて良い男だね。嫉妬なんかして喧嘩するんじゃないよ。真愛は彼に大きな、大きな借りを作ったんだよ…」
「うん…わかってるよ…ありがとう、香緒里…」



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