「もう少しで朝食ができるから、先にシャワーを浴びてきて…」 夏希くんからのお返しのキスを受けながら、耳元に囁いた。
夏希くんは頷いてお風呂に向かった。
彼のシャワーの音を聞きながら、最後のスクランブルエッグ作り、コーヒーを煎れた。コーヒーができる頃に、彼が出てきて食卓についた。
私もコーヒーをカップに注いで、食卓についた。
「まだ正月なのに、いつも朝に食べてるようなものでごめんね」 「そんなことあらへん…朝は食べない事の方が多いから…」
「そうなの?だめだよ、しっかり食べないと…」
「ごめん、気をつけます…それより食べていいかな?」
「うん…召し上がれ」
「頂きます!」
夏希くんは本当に美味しそうに食べてくれている。
作る者にしたらこんなに嬉しい事はないのよ…
「今日はどないしよう?」
「買い物にいかないと、ろくな物がないよ…」
「ほな、ドライブがてら買い物に行こうか」
「うん…じゃあ片付けて、着替えるから待っててね…」
「片付けぐらいやるよ…美味しいもの食べさせて貰ってんだもん…」
「じゃあ、お言葉に甘えるね…」