誰も居ない部屋で、
君は何を想っていたのだろう?
震える指先で触れて、
涙は頬を伝って零れ落ちた。
『他には何も要らないけれど…ただヒトツ。私が生きた証を残して。』
掠れた声で君はつぶやいた。
僕を置いて逝くの?
独りにしないで
ずっと 側に居て
それ以上は望まないからどうかー……
別れの時は、すぐにやって来た。
ーまるで…
眠っている様だった。
何の夢をみているの?
絶望の中で見出だした
僕の答え…。
『君は確かに、生きていた。その証に…ほら。僕はこんなにも悲しい。』
流れた涙の分だけ、君を愛してた。
届く事のない声を、今、君に。
聞こえてる?
聞こえてますか?
ずっと
これからも
ー大好きだからー……