七緒  2006-05-24投稿
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誰も居ない部屋で、
君は何を想っていたのだろう?
震える指先で触れて、
涙は頬を伝って零れ落ちた。

『他には何も要らないけれど…ただヒトツ。私が生きた証を残して。』

掠れた声で君はつぶやいた。

僕を置いて逝くの?
独りにしないで
ずっと 側に居て
それ以上は望まないからどうかー……

別れの時は、すぐにやって来た。
ーまるで…

眠っている様だった。
何の夢をみているの?

絶望の中で見出だした
僕の答え…。

『君は確かに、生きていた。その証に…ほら。僕はこんなにも悲しい。』
流れた涙の分だけ、君を愛してた。

届く事のない声を、今、君に。

聞こえてる?

聞こえてますか?


ずっと

これからも

ー大好きだからー……

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