良子…二股の恋?

ぐうりんぼ  2008-07-11投稿
閲覧数[406] 良い投票[0] 悪い投票[0]

良子が立ち去った後、私は持参して来た封筒を拓也に差し出した。

拓也は缶コーヒー飲みながら、封筒を開けて中の写真を取り出した。

写真に目を通した拓也の表情が変わる。

「何だコレ? どれも、由美が違う男たちと写ってんじゃん」

「デートしている現場を、私がコッソリと撮ったんだよ」

「アイツ、色んな男と」

「付き合ってる」

「ウソだろう!?」

「だから本当だってば。由美の友達の…佳奈の証言もあるんだよ。
そうそう、良子がバイトしているレストランで、男連れで来たのを私も見たしね」

「どんなヤツだった?」

「ホラ、この男」

私は写真の中から1枚を指差した。

「誰、コイツ?」

「名前は嘉村秋人。
昴大学の学生」

「嘉村秋人? 会った事ねえ。コイツも由美の浮気相手の1人か」

「しかも、その男が一番、由美と親しいみたい。もしかしたら、森山以外のもう一人の恋人かも」

目を通した写真をテーブルに置く拓也。

「何かの間違いだろう。由美が浮気なんて、考えられねえよ」

「じゃあ…、写真に写っている男たちはいったい…何者?」

「街で由美をナンパした連中だろうきっと」

「にしては、数が多いよね? 由美って、そんなにモテるんだ」

「まあね。しかもアイツは純情だし、声をかけられたらホイホイ付いて行く女だからな」

「だったら余計、信じるべきじゃないの?」

「心配ねえよ。例え…アイツは浮気しても、俺を裏切るような事はしないから」

「それは、どうかな?」

「何だよ、違うって言うの?」

「女ってね…、気が変わるのが早いんだよ。
いつまでも未練残さず、思いなんかサッサと断ち切ってしまうからね。
森山がそうやって悠長な事を言っている間に由美はきっと…」

拓也は何を思ったのか、自分のケータイを手にすると、由美のケータイに電話をかけてみた。

すると…、

つづく

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ぐうりんぼ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
コンタクトのケアが変わる
洗浄1つで視界良好


▲ページトップ