田舎野球

キャッチャー  2006-05-25投稿
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プレイボール。しまってこうぜ〜!なぁおめぇの球マジ早くてこのキャッチャーミットいい音奏でるや。この試合終わったらまたみんなで飲みに行こうな。んでいつものように馬鹿やるべ?…   この物語は約3年前から始まった。あの頃はまだみんな将来なんて気にせず恋や遊びに一生懸命な高校生だった。学校帰りに地元の連中と外が暗くなるまで毎日のように騒いでいた。ゲームやギャンブルはあきるが野球はあきなかった。腹立つ事があるなら解決するまでぶつかり合い、楽しい時に腹かかえて笑いあって、辛い悩みも夜中でも集まって話し合って、恋に落ちぶれたらみんなで酒飲んで傷をなめ合い、心の底から腹割って話せる奴らで、こんな小さい頃から一緒で兄弟のような連中と野球できることが最高だ。だから辞められない。みんなまだまだ下手で大人には馬鹿にされ笑われるさ。けどなにも恐くない。笑われたらいつかみんなで笑い返せばいいことだ。今じゃみんな別々の目標を持って夢追って、社会にでた奴もいれば学生の奴だっている。社会にでて挫折したやつだっている。だけどみんでやる野球は辞められない!近ごろじゃ試合もだんだんできるようになった。まだちっぽけなチームさ。まだ駆け出しのルーキーさ。時間は腐るほどある。鍛える余地だって腐るほどある。グランドがある限り野球は終わらない。野球がある限り俺らは楽しく生きれる。不足な所はみんなでカバーし合えばいい。辛い事や疲れたらまたみんなで酒でも飲んで語ればいい。あんたも全力投球で生きるべ!   ゲームセット!ありがとうございました!     今日もおめぇなかなかいい球投げてたや!     みんなで今日も飲みにいくや!反省会だ!反省会! 俺らは世界がこんなに広いのにいつからか出会った仲間と野球という舞台で台本もなしで戦ってる。田舎に生まれ育った俺らがグランドじゃ立派な戦人だ。いつか爺様になったら戦友と呼ばせてくれ。

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